群馬ハイブリッドクリーンセンター製

人工砂サーブルオール

近年、コンクリート骨材やアスファルト合材に使用される良質な砂の調達が困難となっています。その一方で、産業廃棄物は処分コストの問題や埋立処分場の確保が困難なことから年々増加し、その排出量は年間4億トンにものぼります。こうした背景から、環境保護・資源再利用のために産業廃棄物溶融固化物から製造した人工砂を天然砂の代替として使用されることが注目されています。
また、弊社は人工砂製造過程におきましてお客様に満足いただける製品を提供できるよう、2016年に品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001の認証を取得致しました。今後もさらなる品質管理とお客様に御満足いただける製品の提供を目指してまいります。

人工砂とは?

廃棄物を概ね1,300℃以上に加熱し、廃棄物中の有機物を熱分解・ガス化及び燃焼し、無機物を溶融した後冷却固化して得られたガラス質状又は結晶質の固化物をいい、この溶融固化物から磁性物を除去し、破砕機や整粒器等で粒を揃えることにより砂状の人工砂となります。

また、弊社の溶融固化物は独自の技術によって適切な温度と溶融時間が確保されており、二酸化ケイ素(SiO2)や酸化カルシウム(CaO)、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化鉄(Fe2O3)などが安定した状態になっているため、コンクリートやアスファルトの骨材としても安心してご使用いただけます。

ロータリーキルンの内部では、廃棄物が撹拌されながら焼却・溶融処理され、ドロドロの状態になります。

サーブルオール製造過程

溶融固化物は、加工設備で磁選、破砕、粒度調整の工程を経て製品化され、自社の分析室での品質検査に合格すると出荷できるようになります。
また、定期的に外部の分析機関での試験も行い、品質の確認をしています。

①溶融処理された廃棄物は、溶融固化物となって人工砂加工設備へと運ばれます。
②加工設備では二段階の磁選機で、金属類が除去されます。
③加工された溶融固化物は、一定の粒度に整えます。
④品質検査・出荷待ちのストックヤードです。

サーブルオールの特徴

 原材料が廃棄物のため、天然の山砂や川砂に比べて安価にてご提供できます。

 原材料である廃棄物は毎日安定して運び込まれ、溶融処理された後に人工砂となります。年間の人工砂生産量は約8,000tです。

 廃棄物を溶融することにより、最終的に埋立処分する量が減少します。さらに、人工砂を利用することで廃棄物の再資源化の促進に寄与します。
 また、自然の砂の消費を抑えることで自然破壊を抑制いたします。

品質管理

 弊社では社内に分析室を設置し、人工砂の原料となる廃棄物から処理後の製品に至るまでの性状分析や品質確認及び研究開発に係る試験・分析を行っています。
 また、定期的に外部機関での分析も行っています。

分析室では原子吸光光度計をはじめ、分光光度計など多種の分析機器が揃っています。また、最新の分析結果はこちらからご覧いただけます。

施工例

防草材敷設工事

雑草対策として敷設(厚さ20cm以上を推奨)することで、除草の手間が省けます。また、太陽光発電所でも他の防草対策と比較して費用対効果が優れていると言えます。

埋設物の埋戻し工事

浄化槽や地下タンク等の埋設物埋戻し材としては天然砂よりも安価なため、大量に使用しても低コストで施工することができます。

その他

他にもコンクリートやアスファルトの骨材としてや、庭に敷く事例もございます。

取扱上の注意

製品の性質上、弊社では使用用途として以下を想定しております。

路盤材防草材埋戻材
埋設物の保護材アスファルト骨材
(実績値:8%混合)
コンクリート2次製品
(実績値:骨材の30%)※試作実績が必要

上記の使用用途外にて人工砂の使用により生じたいかなる損害につきましては、弊社は一切の責任を負いかねますので予めご了承ください。

※上記以外の使用用途をご要望の方は、一度弊社までご連絡ください。

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